2017-08-08 00:20 | カテゴリ:ブログ
皆さんこんばんは、管理者Oです。

ここ最近、毎週月曜日のこの時間にブログを更新することが恒例となってきました!あぁ、眠…いやいやコード・ブルーを視聴したばかりで感動冷めやらぬ今日この頃です(笑)。

さて、『コード・ブルー ~ドクターヘリ緊急救命~ THE THIRD SEASON』第4話、ご覧いただけましたでしょうか?
今回のテーマは【笑顔の効能】でした。
医学は、当然のことながらきちんとした論理(病態生理と言います)を基盤とした"Science"です。従って、そのほとんどの事象について真理が定まっています。この部分は近い将来AIなどに取って代わられるかもしれませんね。
しかし、医学の難しさは人を対象にした"Art"や"Philosophy"の部分にあります。やはり人を本当の意味で癒すことができるのは『ヒト』でしか有り得ないのです。そういったことを冴島Nsは雪村Nsに、奏は藍沢Drに伝えたかったのでしょうね。

おっと、また呟きが過ぎてしまいました。お待ちかねの医療シーン解説をお届け致します↓

ストーリーも少しずつ前に進みます。藍沢はピアニストの奏の治療にどう向き合うのか?橘の息子優輔は移植を受けられるのか?いつもながら重いテーマを取り上げる「コード・ブルー」です。そんな中で、メリージェーン洋子(本名は大山恒夫さんです…)の登場はインパクト抜群です。実は北総救命、過去にモデルとなる女性?の症例を経験しているのです。その名も「ローズマリー××」…。

今週の医療シーン解説は頸に鉄串が刺さってしまった健太郎君のお話からです。「コード・ブルー」はよく物が刺さります。1st seasonの第5話で鉄筋が腹部に刺さった患者さんを覚えている人もいるかと思います。2nd seasonの第3話はスキー板の串刺し事故でした。ちなみに、この2つのエピソードのように刃物などと違って先端が比較的「鈍」な物が身体に刺さってできるケガのことを「杙創(よくそう)」と言います。さて、健太郎君は左の頸動脈を損傷して仮性動脈瘤というのを作ってしまいました。これは、動脈は破れているのですがそのすぐ外側の線維組織によってかろうじて「瘤(りゅう)」が作られて出血が抑えられている状態です(図参照:ちなみにこの図は白石が説明に使っていたものです)。
無題
放っておけばこの瘤が破れて、今度こそ大出血になってしまいます。そこで頸動脈の損傷部ごと切除して血管を繋ぎ直さなければなりません。この時に頸動脈を遮断する必要があるのですが、多くの患者さんでは左右の脳を繋ぐ血管があるので、左側の頸動脈を完全に遮断しても左脳の血流が無くなることはありません。ところが健太郎君にはその血管が未発達でした(矢印)。こういった血管の発達には個人差があるのです。そこで藍沢と新海は、左の橈骨動脈という、脈拍を測るときに触れる手首の動脈ですが、ここから左脳への血流を供給させる「ハイフローバイパス」という方法を用いて左脳の血流を確保してから、頸動脈を遮断したわけです。

今回は「笑顔」がお話のテーマでしたが、含蓄のある言葉も随所に出てきました。移植を待っていた暁人は必死の治療の甲斐無く亡くなってしまいます。同じく移植を待つ優輔や橘、三井の気持ちは計り知れません。藍沢が「移植医療は難しい」と語るのですが、患者さんやその家族は移植を待つ間に、病状自体が持ちこたえなければならないし、「人を死を待つ」ということにも耐えなければならないのです。日常の笑顔がそんな過酷な状況を乗り越えるエネルギーになるのかも知れません。冴島の「不安なのは患者や家族だけじゃない。医師やその他のスタッフも張り詰めてる。そんなときに、あなたの笑顔を見るとみんなが安心するようなナースになって欲しい」という言葉は、早く実力をつけたい雪村に響いたことでしょう。看護師を目指すみんなに聴いて欲しいセリフでした。新海は、「いつからだろうな。医者が患者に大丈夫と言ってやれなくなったのは」と言いました。患者さんは医療に対して「100%(治してくださいね)」を求めます。医師は医療に100%など無いことを知っていますから、患者さんとのトラブルを避けるあまり多くの「予防線」を張るようになりました。結果、「大丈夫だよ」というたった一言が言えなくなってしまっているのです。そんなときの医師の笑顔は、書類には表せない「信頼」を築いてくれるのでしょうね。医療シーン解説がすっかりストーリー解説になってしまいましたが、「コード・ブルー」はこんな医療者目線のドラマなのです。次回もお楽しみに!

いかがでしたでしょうか?
今回は個人的な感想として、医療従事者にとって身につまされるセリフの多い、メッセージ性の高い回だったように思います。患者さんに対して「笑顔を見せる」、「大丈夫だよと言ってあげる」、そんな一見とても簡単なことが自分自身を振り返っても出来ていないなと反省させられました。

次回はまた翔北に大事件が起こるようです!楽しみに待っていてくださいね☆

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