2018-02-21 20:15 | カテゴリ:ブログ
皆さん、こんばんは。管理者Oです。

世間ではメダルラッシュに沸く平昌五輪が報道などで大きく取り上げられていますね。
怪我からの復帰で見事に五輪二連覇を果たした羽生選手。日頃からの文字通り血のにじむような努力と人並み外れた精神力の強さは、全く舞台は違えど我々医療の世界でも非常に見習うべきところが多いと感じました。

さて、今回は少し趣向の変わった内容をお届けするとともに皆様にお願いしたいことがありまして記事を書かせて頂きます。
北総救命には(残念ながら)『小児』の重症外傷患者も数多く搬送されてきます。重症外傷患者においてはドクターヘリやラピッドレスポンスカーでの病院前診療から救急外来での止血処置を中心とした初療を経て、集中治療(入院)へ繋げる一連の流れが非常に重要なことはもはや周知のことかと思います。そのなかで外傷に限らず重篤な小児患者の診療というのは非常に専門性が高く、一般の救急医では対応が困難なことが多い(いわゆる一般的な小児救急であれば救急医でも対応可能ですので誤解なさらぬようお願い致します)ため、北総救命で得意とする病院前診療から病院内での止血処置を終えた段階で、高度医療連携としてその後の集中治療管理をお願いすべく小児専門施設への転院を行うことがあります。
そのうちの一つが日本では非常に数少ない独立した小児専門病院である「国立成育医療研究センター(以下成育)」です。成育の小児救急センター・小児集中治療室(PICU)はまさに小児重症患者の【最後の砦】であり、北総救命だけでなく近隣の多くの医療機関からの転院搬送依頼があるようです。その際、重症小児患者の対応に慣れた医療チームを依頼元へ送り込む目的でドクターカー運用を行っておられるようですが、この度ドクターカーの刷新のためのクラウドファンディングが開始されました。
以下、紹介文を添付致しますのでご一読下さい。

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私たち国立成育医療研究センターの小児救急センター・PICUでは、24時間365日全国のこどもたちが救急搬送されており、命の”最後の砦”として機能しています。
小児の重症患者に対して治療を行える施設は日本国内でも限られており、そうした施設への患者さんの集約化が必要になります。一方で、患者さんが重症であるほど、救急搬送中の車内での急変のリスクが伴い、高度な集中治療を継続しながら搬送を行う必要があります。さらに、体格が小さいこどもは、成人の診療に比較してよりきめ細やかな管理を要します。
当院には、重症なこどもたちを搬送する小児専門の搬送チームがあります。当院の開院とともに全国に先駆けて小児重症患者搬送を開始しました。当初はまだ装備も不十分で、医療機器を詰め込んだリュックを背負って、タクシーを呼んで依頼元病院へ向かいました。

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5年ほど前から、ドクターカーが導入され、以前に比べて早く依頼元病院へ到着することができるようになりました。また、医療機器も少しずつ改良し、搬送に特化した装備を整備してきました。さらに、近隣の医療施設に搬送チームの存在が知られるようになるにつれ、紹介いただく患者さんの数が増え、出動数も年々増えており、かつより重症な患者さんの搬送を行うことも増えてきました。呼吸不全や循環不全の患者さんはもちろん、心停止直前の最重症の患者さんを搬送することもあり、ドクターカー内で必要とされる医療行為も増えてきました。

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その一方で、現在のドクターカーは車内スペースが狭く、人員や医療機器の搭載に限界があり、また医療行為を行うこと自体も困難であることが現状です。

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小児搬送チームが活動開始して約15年が経過した今、より安全な搬送・より良い治療を行うため、より大きく高性能な新しいドクターカーが必要と考えており、クラウドファンディングを開始しました。
未来あるこどもたちのために、いつでもどこでも最善の医療を提供していきたいと思っています。どうぞご支援いただけますようよろしくお願い申し上げます。ご興味を持たれた方は下記URLへアクセス下さい。
https://a-port.asahi.com/projects/ncchd-doctorcar/

今回は北総救命と関わりの深い国立成育医療研究センターからのお知らせとお願いを掲載させて頂きました。
日夜を惜しんで小さな命と必死に戦っている成育の先生方に負けないよう、今後の精進を心に誓った管理者Oでした。
それではまたお会いしましょう。
2018-02-05 21:37 | カテゴリ:ブログ
皆さん、こんばんは。管理者Oです。

暦の上では『立春』が過ぎましたが、まだまだ寒さの厳しい今日この頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
新年になり北総救命には複数名の研修生が全国各地より来られていることは前回お伝えした通りですが、1月末までで1ヵ月間の短期研修を修了し本来の勤務地へ戻られたM越先生より修了報告が届きましたので、ほぼ原文のまま転載させて頂きます(本人には了承済みです)。

 『この度は約1ヶ月間、貴院での研修をさせていただき、誠にありがとうございました。1ヶ月間という短い期間ではありましたが、大変充実した研修となりました。
 今回は、富山県臨床研修病院連絡協議会の救急科専門医育成確保事業の一環で「最先端医療を学ぶための先進地研修」として、外傷診療およびドクターヘリ・ラピッドカーによる病院前救急の2点を中心に学びたいと思い、貴院を研修場所に選びました。
研修初日より蘇生的開胸術・大動脈遮断術が2例あり、すごくアクティブでとんでもない病院に研修に来たなというのが第一印象で、かつ、当院と異なるカルテやER型の当院では担当しない病棟管理に悪戦苦闘しましたが、皆様の丁寧で優しい指導のおかげで、とても楽しく研修ができました。
 重症外傷に対する迅速な対応・治療戦略や、REMOTEを利用した病院前救急対応など、富山ではあまり経験してこなかったことを実際に診て学ぶことができ、まだまだ学ぶことはたくさんあるなと実感しました。病院前から病棟管理まで一貫して行い、かつ外傷に特化した専門医が揃っているため、他科にコンサルトする手間が省け、治療まで迅速に行えるのがすごく良いと感じました。正直、1ヶ月間の研修は短く、少なくともあと2ヶ月間は研修したかったです。
 当方の都合上、残り6年間全てを救急医療に携わることはできませんが、北総救命で経験した症例を生涯忘れることなく、あらゆる疾患に対する知識・技術を習得し、幅広く活躍できる救急医・集中治療医となれるよう、これからの富山の救急診療に従事していきたいと思います。そして富山に外傷診療を広めるとともに、ラピッドカー導入を含めた病院前救急の発展に向けても尽力できればなと思います。
 この度は、研修をさせて頂き、誠にありがとうございました。また機会がありましたら、北総救命で研修させていただきたいと思います。』

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M越先生はいつも優しい笑顔を絶やさず患者さんや病院スタッフへ対応されているのが印象的でした。北総救命としましても出来ることならもう少し一緒に働いていたかったなと残念な思いもありますが、きっと北総救命の「Beyond the theory」の精神は1か月間という短い期間の中でも十分引継ぐことができたのではないかと思います。

M越先生、本当に1か月間お疲れ様でした。北総救命で学んだことを是非とも富山県に還元してください!
そして一回りも二回りも成長した先生とまたどこかでお会いできるのを北総救命医局員一同心待ちにしています。
2018-01-31 23:13 | カテゴリ:ブログ
皆様、こんばんは。管理者Oです。

珍しく短期間での連続upです☆
ただし、私が優秀だからではありません(笑)ネタを提供して頂けたからです。

北総救命が広報活動にも尽力していることは本ブログ内でも度々取り上げてきましたが、今回、中国は北京での講演会の機会がありましたので、発表者より活動報告してもらいます。

こんにちは、広報担当のK城です。
今回JICA(独立行政法人国際協力機構;Japan International Cooperation Agency)中国に依頼を頂き、中国友好病院で開催された航空医療検討会で日本のドクターヘリ事業、北総ドクターヘリについて講演してきました。

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日本のドクターヘリ事業においても、ドクターヘリ基地が違えば、コンセプト、運航方法が異なる様に、国が違えば医療システム、消防システムも全く異なります。
中国では医療費はほぼ全額自己負担で、日本のように医療保険制度は普及していません。また、日本は火災、急病人共に119番に連絡しますが、中国では2つの連絡先は異なります。そして、救急車の運営は民間企業が行っており、費用は全額自己負担(平均約2万円)であるため、一般の方はほとんど救急車を利用しません。
中国でも最近ドクターヘリ事業(民間企業が運営)が開始されましたが、ドクターヘリも現状全額自己負担(約50万円〜100万円)で、航空管制の調整のため出動には最低30分必要、フライトドクター不足、国の支援体制整備等多くの課題があるため、今回お声掛け頂き、日本のドクターヘリ事業について公演させて頂きました。

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昨年インドに行った際も感じましたが、日本の消防、ドクターヘリの歴史、そして自施設や、夫々の地域のドクターヘリ運航について理解しておくことが非常に重要だと感じました。
短期間の中国滞在でしたが、劇的な経済発展と、発展途上が混在しており、非常にエネルギーを感じました。

以上、講演会報告でした。
北総救命は今後も日本のみならず世界のドクターヘリ事業を牽引していけるよう益々精進していく所存ですので、関係各所の方々へは一層のご協力をお願いしたく存じます。

次回は富山から1か月間の短期研修に来られていた先生からの研修修了報告を取り上げる予定です。
お楽しみに~
2018-01-29 23:25 | カテゴリ:ブログ
皆さんこんばんは。管理者Oです。

先週はニュースでも大変話題となりました通り、関東は歴史的な寒波&大雪に見舞われました。
都心部では交通網が軒並み寸断され、大変な影響が見られたようですが、北総救命があります千葉県北部も10㎝を超える積雪となり外の景色が一夜にして雪国と化してしまいました。

ドクターヘリは大変有用な医療ツールでありますことはもはや説明不要と思われますが、唯一の欠点と言っても過言ではないのが『悪天候に弱い』ことです。いや、弱いというのは少し語弊がありますね。ドクターヘリに搭乗する医療者の安全を最大限担保するために、非常に厳重な飛行ルールが決められているのです。この点につきましては別の機会にご紹介できればと思っております。

さて、またまた前置きが長くなりました。
本日は今月より短期研修を行っている先生方を(かなり遅ればせながら)ご紹介致します。スミマセン、個人写真が現時点で
手元になく送別の際のお楽しみということで(笑)

1人目は石川県立中央病院よりHEM-Net(認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク)の事業として3か月間研修に来られておりますH谷先生。今年度より石川県立中央病院についに念願のドクターヘリが導入されることとなったようで、その事前研修を目的とされています。

2人目は東京都立小児総合医療センターの集中治療科より同じく3か月間研修に来られておりますM本先生。東京都立小児総合医療センターからは、小児重症(外傷)患者の集学的治療連携を行っている兼ね合いから定期的にドクターヘリ&重症外傷診療の研修に来ていただいており、M本先生もその一人です。

お二方とも大変温厚な性格で早々に院内の雰囲気にも溶け込んでいらっしゃるようですが救急医(集中治療医)としての引きが強いのか、1月に入り重症外傷患者が非常に多く、早速北総救命の真骨頂であるEFT(Emergency Field Thoracotomy)を経験されておりました。

最後は富山県立中央病院より外傷診療の研修に1か月間来られておりますM越先生。先程も述べましたが今月は重症外傷患者が非常に多く、大変勉強になると仰って頂けました。願わくば3か月間程度研修してもらえれば、もっと沢山の経験ができると思うのですが、富山にM越先生の帰りを待ち望んでいる方が沢山いらっしゃるとのことですので、残り数日間で出来うる限りの経験を積んでもらえたらと思います。

個人写真はありませんでしたが、歓迎会の時の集合写真(全員写っております)を↓

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手前味噌ではありますが短期間であっても北総救命でしか経験できないような症例というのは少なからず存在し、必ずや各々の先生方に何らかのインパクトを与えられるものと信じております!それぞれの先生方が充実した研修を送って頂けるよう願っております☆

このように短期~中期の研修は随時受け付けておりますので、興味を持たれた先生は是非ともご連絡下さい。多少田舎暮らしとなってしまいますが(笑)、絶対に損はさせない自信があります。ご連絡をお待ちしております。
2018-01-11 00:05 | カテゴリ:ブログ
皆様、明けましておめでとうございます。管理者Oです。

2017年中に掲載しようとしていた本投稿。。気付けば新年になり早10日も過ぎようとしております。
言い訳のように感じられるかもしれませんが、年末年始の北総救命には休みなどあるもはず、重症患者の初療、緊急手術、病棟管理と普段通りの慌ただしい日常が訪れており、あっという間に2018年を迎えておりました。

はい、すみません。ブログ更新をサボっていた言い訳です。本当はきちんとお休みも頂いてました。
お休み中には北総救命から程近い「成田山新勝寺」へ初詣に行き、皆様の無病息災とあってはならないことではありますが万が一の有事の際には北総救命がしっかりと手助けすることができますようお祈りして参りました。

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さて話は2017年に遡りますが、12月いっぱいで九州は熊本赤十字病院より外傷診療を学びに来られたH口先生が半年間の研修を終えられました。

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外傷外科医志望の女医さんということで、どんな強烈なキャラクターなのか(失礼!!笑)と来られる前はガクブル((((;゚Д゚))))でしたが、実際にはとても穏やかで心優しい先生でした。そのため研修生であるにもかかわらず特に病棟の患者さんからの信頼は絶大で、H口先生のいなくなった今、その有難さを医局員一同改めて実感しています。

半年間の北総救命での研修では病棟管理の仕事はもちろん、ドクターヘリ搭乗58件、ラピッドレスポンスカー出動8件、手術30件程度と非常に多くの経験が出来たようです。

そんな忙しい研修の合間を縫って、せっかく千葉県に来たのですから。。。
そうです!やはり東京ディズニーリゾートは欠かせませんよね(笑)半年間ですっかり仲良しになった同学年のO田先生と楽しいひと時を過ごしたみたいです☆

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非常に優秀な先生で正直に申しますと熊本に帰すのは大変惜しいなと思いましたが、きっと熊本にはH口先生の帰りを待ち望んでいる人たちが沢山いるでしょうから、我々は涙をのむことにしました。

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↑はH口先生お手製のダッフィー@北総救命です。細かいところまで北総救命のフライトスーツが再現されていてビックリ!
女子力も高くて、本当に尊敬します。

H口先生、ブログ掲載が年を越してしまい申し訳ありません。半年間本当にお疲れ様&お世話になりました。
熊本の救急医療の発展のためこれからも頑張ってくださいね。
またいつかお会いできるのを北総救命医局員一同楽しみにしております。