2013-09-30 21:56 | カテゴリ:ブログ
10月です。日本ではこれから学会シーズンですね。
北総救命も海外の救急医療学会に治療実績を発表したり、逆に学んだりと常に情報公開と収集を怠りません。今回は松本准教授が「重症体幹外傷患者において救急初療室での緊急手術が予後を改善する」との内容で発表をおこないました。聴衆の反応もまずまずの感触だったとのこと。
AAST 75 finalAAST松本先生
2013米国外傷外科学会学術集会   松本准教授のポスター発表

さて今月からシアトルに留学しているS医師から便りが届きましたのでどうぞ。

>Sです。今月からシアトルのハーバービューメディカルセンターに研修に訪れています。シアトルはどの場所も山が多く、ダウンタウンも斜面に広がっています。病院はかなり高台にあって、港が一望にできる立地です。病院ではレクチャーやカンファレンスが続きます。英語は耳がなれるまで半分くらいしかキャッチできていないけど、気持ちでカバー!スタッフとのコミュニケーションはばっちりとれています。
ハーバビュー  病院
      ハーバービューメディカルセンター    病院と隣接する消防署

まずはシアトルの町をご紹介します。夏場はNFL・MLB、これからはアメリカンフットボールとスポーツ観戦も一年中可能です。朝から曇り雨(overcast and rain)で気温も15℃くらいと低めです。日系人の多いシアトルで今日は、日本人が経営する宇和島屋ビレッジに行ってみます。日本、中国、韓国のものが混在している感じで売られていましたが、びっくりしたのは隣にダイソーがあり、生活雑貨を購入できること。恐るべしDAISO、1.5ドル均一でほぼ日本と同じ。店内には日本のアイドルの歌がながれていました。1907年に開設された公設市場はシアトルで一番の観光スポットで鮮魚店が多く連ねており、日本でいうと上野御徒町あたりの雰囲気、スタバ1号店もここです。今回はシアトルの雰囲気をお届けしました。明日は外傷カンファがありますのでがんばります。研修の様子はまたお伝えします。

スタバ1号店
スタバ1号店

 ピージェット湾
   ピージェット湾を望む

以上海外便りでした。国内はというと・・・・・
9月26日に都内で開催されたHEM-Netシンポジウムも盛会でした。『ドクターヘリ運用の多様性-周産期・小児医療との連携-』がテーマ。 周産期救急に対して産科医や小児科医をデリバリーしたり、小児重症症例数は成人に比べて圧倒的に少ないので集約化した方が治療成績が良くなるということなどが共有されました。
そしてシンポジウム後も盛り上がっています
HEMSINPO1.jpg HEMNET.jpg益子部長と北総救命会メンバー・2013092621410000.jpg宮崎大K医師(北総卒業生) 前橋M医師(北総HEM-net研修修了) 広島T医師(北総HEM-net研修修了)
2013-09-10 19:33 | カテゴリ:ブログ
9月に入り急に涼しくなってまいりました。体調を崩しやすい時季ですので皆様ご自愛ください。
夏の終わり
なんだか空の色もやさしくなった感じがします

さて9月9日は救急の日。救急の日は、「9(きゅう)9(きゅう)」の語呂合わせから、救急医療関係者の意識を高めるとともに、 救急医療や救急業務に対する国民の正しい理解と認識を深めることを目的として、昭和57年(1982年)に厚生労働省によって定められました。 また本年は消防が救急業務を行うようになって50年となりました。全国にくまなく救急車が配備され、救急救命士が誕生し、ドクターヘリで医師が現場へ行くようになるとだれが予想したでしょうか?
切手
「救急業務法制化50周年」記念切手(二重線の画像処理がされています)
きっと多くの人が積み上げてきた努力でいまの救急医療システムが出来上がっているのだということに思いをいたし、我々世代も頑張って参りたいと存じます。

M大M医師
というわけで今月一緒に頑張ってくださるHEM-NET研修生は宮崎大学M医師です(左端)。麻酔・集中治療の専門家で、北総スタッフもご指導いただいています。9月だけと短い期間ですがよろしくおねがいいたします。

動画伝送システム 重症ケア
北総救命の初療室、ナースが医師派遣現場の様子を動画で確認し受け入れ準備を行っています。新しい試みでスマートフォンのカメラを使用して現場の様子を伝送することで少しでも受け入れ態勢を早く整えようという研究です。既成の枠組みにとらわれずにやってみるbeyoud the theoryの志で救命率向上に挑戦しています。
そして重症ケアはみんなで力を合わせて。重症治療は人手と時間がかかります。どんなに医学が進歩しても変わらない一面です。

SさんとH医師
重傷外傷で入院していたSさんが訪ねて来てくれました
Sさんは作業中に落下してきた重量物の下敷きになり、骨盤骨折、血管破綻による大量出血でショック状態となりドクターヘリ要請となりました。緊急手術と大量輸血でなんとかショック状態は脱したものの、長期間にわたって集中治療室での入院、数度にわたる手術、途中何度も危機的な状況に陥しながらも回復し一般病棟へ移られました。その後はご本人が強い気持ちで大変なリハビリに取り組まれ、なんと歩いて退院することができました。スタッフもうれしい気持ちでいっぱいです。本日はヘリ当番のH医師と記念のツーショットです。救命救急センターがSさんの人生の助けになれたことがなによりです。
ラピッドカーとトライハート
そんなことを言っているうちにラピッドカー要請がかかってしまいました。さあ北総救命のスタッフはまたがんばります。