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2013-12-21 19:22 | カテゴリ:ブログ
もう年の瀬が見えてきました。
病床も定数ぎりぎりで推移し、ヘリやカーも現場にでつづけており
読んで字のごとく師走でございます。
現場着陸2
   現場直近着陸で農道に着陸 
IMG_6322.jpg
   産業事故で現場まで進出
格納庫工事
格納庫の鉄骨組み始めました。3月完成予定

ところで年末年始はみなさんも帰省や旅行で
鉄道を利用されることがあるのではないでしょうか?
鉄道の事故は一度に多くの人が被害にあう集団災害です。
北総地区も忘れることができない鉄道事故を経験しています。
1993年9月14日16時5分、JR成田線久住駅から滑川駅へ
時速65kmで進行していた千葉発佐原行き普通電車が大菅踏切にさしかかったところ、
右方向から最大積載量(8750㎏)の4倍もの山砂を積んだダンプカーが
遮断機を突破して突入してきました。
運転士は直ちに非常停止処置をとりましたが及ばず衝突、
乗客65名が負傷し車両全面が大きくつぶされ
乗務員室内に運転士が閉じ込められました。
成田線大菅踏切1
       無残につぶされた車両前面

負傷した乗客65人が成田赤十字病院と県立佐原病院に集中して搬送され
医療現場は混乱を極めました。
運転士の救出には時間がかかり、生命兆候はあったそうですが
救出され、搬送開始後に心肺停止となったとのことです。
千葉北総病院の開院3カ月前でした、ドクターヘリ運航開始の8年前でした。
今であれば事故発生後、直ちに医師が現場に駆けつけ治療開始したことでしょう。
この事故の教訓で、車両に乗員を守る設計思想がもりこまれるようになりました。
クラッシャブルゾーンの確保と、運転士席背後の客室との仕切り壁に
「非常救出口」も設置され、現在では車両設計の標準となっています。
また踏切を減らすために踏切道改良促進法も導入されました。
クラッシャブルゾーン
現在のJR車両、矢印青い部分がクラッシャブル

しかし車両設計がよくなっても、法律ができても、
外傷はいかに早く治療開始できるかが重要です。
事故現場に指揮を確立し秩序をもって救助を行い、
迅速に医療を投入しなければ重症外傷患者は救えません。
あれから20年、千葉北総病院はドクターヘリを使った攻めの医療を展開し続け、
多くの災害現場に医療が投入されることが当たり前の時代になっています。
鉄道では成田スカイアクセス線が開通し、スカイライナーが在来線最速の時速160㎞で
北総地区を駆け抜けるようになりました。
万一の事態があれば北総救命のドクターが現場に出動し、
局所災害医療を展開し、救命率を上げるべく活動することになります。
そこで運行を担当する北総鉄道、および管轄の印西地区消防と合同で
脱線事故を想定した訓練を実施しました。

北総鉄道訓練
脱線で多数傷病者がでている想定,北総救命のスタッフが医療の指揮をとります

CSCATTTの原則通り揺るがぬ連携をみせる印西消防と北総救命ですが、
鉄道会社側にも救助・治療側の動き方を知ってもらう良い機会でした。
これからも訓練を継続して救命率をあげてまいりましょう。

そしておなじみ第3回成田空港エマルゴも行われましたよ。
第3回成田空港エマルゴ
年2回実施したことでより多くの人に参加してもらう機会となりました。
回を重ねるごとに活動内容も洗練されてきています。
世界標準の救助力をめざしてがんばりましょう!

そして千葉県は県庁も災害対応に力をいれています。
ドクターヘリ2機を導入しているところからもそのやる気は
十分伝わってきますが、このたび千葉県医療整備課の尽力で
千葉県地域DMATを独自に整備することになりました。
千葉県内の日本DMAT隊員が講師となり、厚生労働省DMAT事務局の
応援を得てさっそく一回目のDMAT隊員養成講習会が千葉市で行われ
トリアージや列車事故現場を想定して救護所や指揮所を配置する訓練を
行いました。もちろん北総救命も講師陣を派遣、若手のドクター、
ナースは受講生で参加しました。
CLDMT1.jpg
    熱気のこもるトリアージ訓練会場
CLDMAT2.jpg
北総Mナース、SナースとDMATインストのみなさん
東日本大震災では県内にいたDMATが東北へ応援に出てしまい
県内の災害対応が手薄になった経験から地域DMATを養成することになりました。
今回受講した隊員たちも今後は現場で一緒に活動していきますよ。
みなさまよろしくお願いいたします。

恒例の北総救命忘年会も行われました
忘年会
Iナース,Fナースにサンタ姿の医局秘書Sさん
サービスショットということで。
さあ北総救命もクリスマス・お正月とがんばって乗り越えてまいりますよ!

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