2017-09-08 21:35 | カテゴリ:ブログ
皆さん、こんばんは。管理者Oです。

暑さも和らぎ、めっきり秋らしい季節となってきました。体調など崩されておりませんでしょうか?もう早いところではインフルエンザが流行している地域もあるようですよ。

さて本日は『コード・ブルー ~ドクターヘリ緊急救命~ THE THIRD SEASON』の第8話の内容について、特別に追加で医療シーン解説をお届け致します。

第8話のドラマ内で大きな問題となったのが、先日のブログでもお伝えしました「緋山先生の針刺し事故」でしたね。その際、緋山先生へ行われた隔離について少し解説致します。「西アフリカから帰国した原因不明の出血傾向を呈した患者」に刺した点滴針が誤って緋山先生に刺さってしまったという設定でした。アフリカ大陸には数年前大流行した【エボラ出血熱】をはじめ、日本には未だ上陸していない非常に致死率の高い感染症が存在します(感染症法:1類感染症)。今回はそんな重篤な感染症が《疑われる状況》であったため大騒動となったのです。さて、そこで問題となるのが「針刺し事故を起こした緋山先生への対応」です。致死率の非常に高い出血熱の原因は多くの場合ウイルス性感染で、その感染経路は体液(血液・唾液など)感染です。このため出血熱に罹患した患者は「隔離」され、診療に関わる医療スタッフも「厳密なプレコーション(感染予防策)」を行う必要があります。ただ、今回のケースは肝心の患者が感染症『疑い』でした。そのため本来であれば針刺し事故を起こした緋山先生は患者の感染症罹患の有無が判明するまで自宅待機となりますが、緋山先生は家が燃えてしまっていて自宅待機が困難であったため、空き病室での待機を余儀なくされてしまったのです。従いまして感染症の疑いが晴れるまでの間、一般の方との接触を避けるため「経過観察」をされていたことになります。そして事故の2日後に藍沢先生が全ての感染症の陰性を確認して安心する場面(ご覧になった方全員がにやけてしまったと思いますが)は、出血傾向を呈した「患者さん」の結果です。これで晴れて緋山先生は無罪放免となり、あの感動的な名取先生の涙が見られたわけです。

いかがでしたでしょうか?なかなか難しいテーマであったため今回は特別に追加で医療シーン解説を行わせて頂きました。

そしてなんと9話、最終話と拡大放送が決定したようですね!!素晴らしいことこの上なしですね。
本業そっちのけ(笑)…ではなく、本業とともに本ブログも適宜更新して参りますので今後とも応援のほどをよろしくお願い致します☆
2017-09-06 21:42 | カテゴリ:ブログ
皆さん、こんばんは。管理者Oです。

今夜はだいぶ更新が滞っていた大人気連載シリーズ『ドクターヘリのお仕事』第5弾をお届け致します。
今回のテーマはずばり【ドクターヘリ、エンジンスタート】です。なぜドクターヘリ出動時にわざわざ美人の…、失礼致しました。運行管理者が「ドクターヘリ、エンジンスタート」とマイクに向かってcallしているのでしょうか。

以下をご参照下さい↓

どうも!広報班のK城です。
今回はドクターヘリ出動時のCSからの合図「ドクターヘリエンジンスタート」についてです。

ドクターヘリスタッフはヘリ要請があるまで、外来業務、病棟業務等を行います。
コード・ブルーでも出演者の方々がフライトスーツを着て、病棟で診療を行っているシーンが見られますね。

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ヘリスタッフは、ドクターヘリ要請のホットラインが聞こえない場所で診療をしていることも多くあります。そのため、ヘリ要請があった場合、CSから無線で「ドクターヘリエンジンスタート」と連絡があります。

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普段無線はフライトスーツのポケットに収納し、無線でヘリ出動の連絡を受けると、ヘリスタッフは急いでドクターヘリに向かい、出動していきます。
診療中に突然ドクターヘリ要請が入るため、もちろん時間がかかる処置等にヘリスタッフは入りませんが、診療する際は、ドクターヘリ出動のため診療や説明が中断する可能性が有ることを患者さんに説明する様心がけています。

以上です。コード・ブルーでも「ドクターヘリ、エンジンスタート」の合図がかかると気持ちが高ぶるのは私たちだけではないはずですよね!さて、ドラマは残り2話となりましたが、あと何回「ドクターヘリ、エンジンスタート」を聞くことができるでしょうか。その辺りも楽しみにご覧下さいね☆

2017-09-04 23:10 | カテゴリ:ブログ
皆さま、こんばんは。管理者Oです。

サッカー日本代表、W杯出場おめでとう!!
あれ??遅い?失礼しました。。

そうでした、皆様『コード・ブルー ~ドクターヘリ緊急救命~ THE THIRD SEASON』の第8話はお楽しみ頂けましたでしょうか
テーマは『孤独な夜』でした。緋山先生、本当に良かったですね☆実は「針刺し事故」というのは実際の医療現場ではある一定の確率で起こってしまう事象で、もちろんその予防のため様々な対策が取られているのですが、なかなかゼロにはできない悩ましい事故なのです。今回は「エボラ出血熱」疑いでしたが、多くはウイルス性肝炎(B型、C型)やHIVなどが問題になります。今回の「針刺し事故」の詳細は医療シーン解説をご参照下さい。
さて、今回個人的には【フェロー達の成長】と【藍沢先生の指導理念】が非常に印象的でした。コード・ブルーをご覧になっている方々は「開胸大動脈遮断」や「ダメージコントロール手術」など派手な手術シーンが魅力的と感じられていると思います(実際そうなのですが笑)が、本当に注目すべきは「どこでそれを決断し、いかにしてチームでそれを遂行するか」なのです。第8話では腹腔内出血で急変した男の子をフェロー達で自ら治療方針を提案し、藍沢先生がその覚悟を受け入れ、Goサインを出して見事に救命に繋げていましたね。ハリルホジッチ監督のサッカー理念をチーム全体で共有し、フィールドプレーヤー各々が大事な場面で自らのプレーを決断し、見事オーストラリアを撃破した日本代表と通ずるものがありました。

あれ?いつの間にはサッカー談義になっておりました。。本当に度々失礼致しました。サッカー好きの管理者としてはこのネタに触れないわけにはいかず、無理やり話を繋げてしまいました(笑)
さて、気を取り直して皆様お待ちかねの医療シーン解説です↓

何故か緋山はいつも辛い目に遭います。個人的には一番好きなキャラなんですが…。
緋山の針刺しは実際にも起こりえることです。放送では画面の切り替わりが早かったのでわかりにくかったかと思いますが、名取が静脈路確保のために留置針を刺そうとしたとき、患者さんは痛み刺激でそれを撥ね除けてしまいました。名取は針を患者さんから遠ざけようとしたのですが、聴診中の緋山の手にあたってしまったのです。では、これを回避できた可能性を探ってみましょう。二人とも患者さんの右側にいて距離が近かったですね。診察は患者さんの右側で行うのが普通なので、名取が緋山の反対側に位置すればよかったかも知れません。名取が針を刺す前に「痛いですよー」と声をかけなかったのも一因かも知れません。ただ、患者さんの意識レベルは呼びかけてかろうじて反応する程度だったので、声かけに予防効果があったかは分かりません。雪村が患者さんの腕を保持していれば避けられたかも知れません。誰が悪かったというわけではありませんが、救急の現場ではこんな細かい部分への配慮や予見をしながら診療を進める必要があるのです。
第8話の医療シーンのメインは、フェロー達が川田慎一君(何故か灰谷にそっくりなのですが…)の脾損傷による仮性動脈瘤の破裂に対する治療場面です。仮性動脈瘤というのは、動脈壁は破壊されているのですが、出血が周囲の結合組織によって抑えられて瘤状になった状態を言います。病院に来た時点で診断できることもありますが、時間の経過とともに瘤が大きくなる場合もあります。慎一君は後者のケースであったと思われます。入院中に瘤が見つかればいいのですが、時には退院してから瘤が破裂することもあります。この場合には治療開始までに時間がかかりますから危険です。灰谷が慎一君に「何か」を感じていなかったなら、彼は自宅でショック状態に陥っていたことでしょう。治療は一般的に血管造影といって、動脈を造影剤で映しながらこの瘤にコイルなどを詰めて止血する方法が取られます(写真はコイルで詰める前の脾動脈の仮性瘤。このケースでは2つ見られます)。
無題

 もう一つこのシーンでは「REBOA(レボア)」という言葉が出てきました。これは、resuscitative endovascular balloon occlusion of the aortaといって内腔でバルーンを膨らませて大動脈を遮断する方法です。“大動脈遮断”と言えば、「コード・ブルー」では外科的に開胸して行うシーンが定番です。慎一君に心停止が切迫していたとき、普段であれば開胸下大動脈遮断を行って心停止を回避するところですが、近年ではREBOAがトレンドです。この大動脈バルーンカテーテル↓
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は、最近では子供にも使用可能な細いタイプの製品もあって、横峯はこれを使うことを提案したというわけです。開胸下大動脈遮断もREBOAもそれぞれに長所短所がありますが、まだ外科手技になれていないフェロー達の選択は正しかったと思います。
さて、この間に藍沢と藤川は初療室で何をしていたのでしょうか?患者は腹部大動脈瘤(abdominal aortic aneurysm: AAA)の破裂でした。藍沢は開胸下大動脈遮断を行って心停止を回避した後、藤川とともに開腹術を始めます。2度目の灰谷からのコールのとき、二人はAAAの破裂部分の中枢側(心臓側)で大動脈にテーピングをしようとしているところでした。この位置で遮断をし直して胸部大動脈の遮断を解除できれば、あとは血管外科の先生に人工血管置換術をやってもらおうという考えだったのです。この状態では流石に手を離せませんね。
 さて、灰谷の怪我の理由が何であったかは、本人以外は誰も知りません。ただ、彼は少しずつ自身を取り戻しつつありそうです。藍沢はフェロー3人を、まるで黒田先生が自分たちに言っていたように褒めます。仏頂面な言い方まで真似してるみたいでした。さすがに「よくやったぁ~」とまでは言いませんでした(残念!)。

 今回もかなり専門的な内容だったと思いますが、いかがでしたでしょうか?藍沢先生の『よくやった』は反則ですよね。男でも間違って惚れちゃいそうです(笑)私もああやって後輩が思わずにやけてしまうような指導ができるよう日々精進したいと思います。
さて、いよいよ物語はクライマックスに向かいます。改めて絆を深めた指導者達、新たに結束を得たフェロー達に待ち受ける最大の試練とは。。ラストまでお見逃しなく!!
2017-08-28 22:37 | カテゴリ:ブログ
皆さん、こんばんは。管理者Oです。最近もはや「O」と隠しても顔バレしてるとか、してないとか(笑)

さて、皆さん『コード・ブルー ~ドクターヘリ緊急救命~ THE THIRD SEASON』の第7話はお楽しみ頂けましたでしょうか。
今回のテーマは「失敗の代償」でしたが、予告からの予想通り、衝撃的な展開のオンパレードで息つく暇もないような1時間でしたね。。
個人的にはドクターヘリ墜落について白石先生が言っていた『たった1回の失敗で世間は騒ぎ立て、10000回の成功には誰も目を向けてくれない』というセリフが印象的でした。確かに救急の現場で失敗は許されません。そのために医療スタッフは日々研鑽を積んでいます。それでもどうしても不慮の事象が起こってしまうのも残念ながら事実です。その中で必要なことは「組織・社会としての反省と改善」であって、「個に対するバッシング」ではありません。最近の社会風潮を嘆く、白石先生にとても共感してしまいました。

おっと、いつもながら呟きが過ぎましたね。。お待ちかねの医療シーン解説をどうぞ↓

第7話は懐かしの「救命病棟24時」からのスタートでした。「Non-responderだ。開胸する」、何のことだかよくわからなくても、進藤先生を観て医師・看護師になった人も沢山いることでしょう。「コード・ブルー」を観て医療の世界に入った人達も、是非、大声でカミングアウトして欲しいです。さて、横峯の不屈と言うかお気楽なキャラとは対照的に、今週も灰谷の苦悩は続きます(でも横峯、いいコト言ってましたよね…)。

第7話はこのドラマのもう一人?の主役であるドクターヘリが怪我を負ってしまいました。ドクターヘリで現場に向かうときには、患者の状態が無線を通して入ってきます。「ショック状態!」なんて情報を聴けば、医師・看護師のみならず、機長さん、整備士さんだって早く患者に接触したいと思うのは当然でしょう。何故なら、ドクターヘリのスタッフは早く治療を開始すれば救命の可能性がそれだけ高くなることを知っているからです。このことは北総救命のデータでも証明されています。それでも、ドクターヘリの安全な運航が優先されなければいけませんから、医療スタッフが機長に「急いでくれ」とリクエストすることは我慢しなければなりません。事故の原因が灰谷の言葉にあったかどうかはわかりませんが、ドクターヘリで現場に向かう医療者には、少なくとも機長の操縦に影響を与える可能性のある言動を控えることが求められているのです。今回は幸いにも深刻な事態には至りませんでした。しかし万が一、飛行中のヘリがこのような事態になった場合に搭乗者はどのような対応をすれば良いのか、北総救命のスタッフは毎日の出動待機前に安全管理の確認作業を行っています。
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写真は緊急着陸時の安全姿勢です。キンチョーして座っているのではありません。背中と手を伸ばして衝撃に備える姿勢です。白石、灰谷、雪村達は、瞬時にこのような姿勢をとっていたからこそ無事だったのだろうと思われます。

さて、白石は大島将さんのかすかな意識(これを「signs of life」と言います)にわずかな救命のチャンスを感じ取り、現場での「蘇生的開胸(resuscitative thoracotomy)」を決断しました。蘇生的開胸の目的は、①胸郭内臓器の損傷に対する止血(修復)、②大動脈遮断による出血の一時的な制御と脳血流・冠血流の維持、の2つに大別できます。①や②に加えて心マッサージが行われることもあります。第2話で藍沢が心損傷の心タンポナーデの解除と一時的止血のために行ったのが、この①の目的になります。第7話の場面では、白石の決断とほぼ同時に心停止に至ったために心マッサージのみが行われました。灰谷の懸命な心マッサージで大島さんの手が少しだけ動きます。私もその昔、開胸心マッサージ中に患者さんとほんの一瞬だけ、コンタクトが取れたことがあります。でも実際には、北総救命でさえも心停止してから蘇生的開胸を行って救命された例はありません。逆に、心停止前であれば心マッサージをしながらでも救命できた症例は何例もあります。心停止前に患者さんにアクセスできるかどうかが生死を分けることになるのです。つまり、ドクターヘリはそのチャンスを大きく増やす重要な医療ツールなのです。
大動脈損傷の患者さんは病院にまでたどり着ければ救命の可能性が高くなります。大島さんには大動脈の断裂がありました。これではどんなに急いでも救命することは不可能です。白石と藍沢の蘇生中止の判断は間違っていません。医師2名のところに、重症患者2名、死者1名であれば、何を優先すべきか誰にでもわかることです。しかし、灰谷は諦めきれませんでした。人命救助に向かった人が死んでしまうなんてことが許せなかったのでしょう。ましてや結婚相手の声が聞こえればなおさらです。救急現場の辛い状況が伝わってくるシーンでした。

実は、第7話はもっと語りたいことが沢山あるのですが、最後に恒例?の「医療シーンのこだわり」です。
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写真は、大島将・美央の二人が救った80歳代の老人のベッドサイドです。腸管脱出の術後なのですが、右は腹腔内ドレーンからの排液を、左は尿を溜めている状態です。放送でも一瞬だけ映りましたが、見る人が見れば、このリアルな作り込みに感嘆するに違いありません。自画自賛ですが、ホントに良くできています。

いかがでしたでしょうか?第7話は本当に切ないシーンの連続で、ある意味『コード・ブルー』らしかったですね。
そして次回、転落で救急搬送された灰谷先生の運命は?針刺し事故による緋山先生が感染の危機…??
またまた生き地獄を与えてくれる予告でしたね。では1週間、首を長くして待ちましょう!
それではおやすみなさい。。。
2017-08-28 20:08 | カテゴリ:ブログ
本日21時より『コード・ブルー ~ドクターヘリ緊急救命~ THE THIRD SEASON』の第7話が放送されますね!
天野奏の手術の真相とは?ドクターヘリに何が??
是非ともリアルタイムでご覧下さい。

さて、そんな「コード・ブルー」の公式HPにドクターヘリパイロットの小泉慎一郎氏のSPECIAL INTERVIEWが掲載されました。北総救命も大変お世話になっているパイロットさんです。

他ではなかなか伺い知ることのできないドクターヘリパイロットについてのことや医療クルーとの関係、更には現在抱える問題点など盛りだくさんの内容となっております。

本日の放送と併せて、皆さんご覧下さい☆
http://www.fujitv.co.jp/codeblue/interview/index.html